これぞ韓国映画が届ける、至福のエンターテインメント!と言える、犯人と被害者の緻密な展開を織り交ぜた作品、「殺人の告白」。

 

誰もが共感しうる、愛するものを奪われた哀しみをベースに、奇想天外の脚本が観るものを引き込みます。

 

 

 

小さな恋のステップ」「正しく生きよう」「プランマン 恋のアラームが止まらない!」等でお馴染みのチョン・ジェヨンと、「家門の栄光」「検事プリンセス」などのTVドラマで人気のパク・シフが織りなす、殺気立った真剣な駆け引きが最後まで飽きさせません。

 

パッケージの印象が強いので、パク・シフが主演と書かれているメディアもありますが、チョン・ジェヨンですね、この作品の主演は。

 

 
チョン・ジェヨンの寡黙な演技から滲み出る感情の表現は、観ている私達の心を揺さぶるものがあります。
一途な役柄を演じさせたら、本当にうまい俳優です。

対照的にクールで憎々しい役柄を、浅くなく演じ切ったパク・シフも、素晴らしいと思います。

日本で藤原竜也主演の「22年目の告白 -私が殺人犯です-」という映画でリメイクされたので、ご存知の方が多いと思います。
 
日本版を先に観てからの評価なのか、意外と評価が低いところが多いですが、他の方が何と言おうが、カーチェイスのシーンが可笑しいとか言おうが(笑)、この役者たちが魅せる演技と、スリリングな脚本で、私は断然高評価です(笑)

 


共演も晴らすべき復讐の念を押し殺した演技で醸し出す、女優故キム・ヨンエ。
我が子を奪い取られた情怨を、苦しいほど切なく魅せてくれて迫力があります。

決して枯れることのない復讐の怨念を、超一流の豪華なキャスト陣と、数々の伏線を見事に散りばめた脚本で、最後まで楽しめる、見ごたえのある心理サスペンスです。


観ていない方は是非どうぞ。

評価:★★★★★


2012年製作/119分/PG12/韓国
原題:Confession of Murder
配給:ツイン

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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